
概略
食道は,食べた物が口から胃に入るまでに通る管で,大部分は胸腔内(横隔膜より上)にあります。食道癌の手術では食道を周りのリンパ節と一緒に切除し,代わりに胃を吊り上げてつなぐため,胸とお腹の2か所からの操作に加え,頸部(首)の切開も必要になります。
この中で一番大きな負担となる胸の操作に対し,当科では脇を小さく切開する方法(前方腋窩切開)で行い,肋骨や筋肉の損傷をできるだけ避けて体の負担を軽減するようにしています。また,より侵襲の少ない方法として,カメラ(胸腔鏡)を挿入して術野の様子をテレビモニターに映し出しながら操作を行う「内視鏡手術」も導入しています。
従来の開胸法 前方腋窩切開 内視鏡手術
術式によって多少異なりますが、術後1週間から水を飲んだり食事ができたりするようになり,順調なら術後2週間ほどで退院できます。
食道癌の進行具合によっては,術前に前もって化学療法や放射線化学療法を実施することもあります。
また,放射線化学療法を受けて治癒した後に再発した方や治癒が得られなかった方に対し,追加で食道癌切除を行うサルベージ手術も実施しています。
実績
≪手術件数≫
| H22 | |
| 開胸手術 | 8 |
| 内視鏡手術 | 6 |
| 計 | 14 |