
当科の治療方針
1.原則的には「大腸癌治療ガイドライン(大腸癌研究会編集)」に従い治療の標準化を図っていますが,同時に,患者様の病状・併存症・背景なども考慮して,個々の患者様に適した治療を提供するよう心掛けています。
2.ポリープ癌や表在型早期癌には,大腸カメラを用いた「内視鏡的ポリペクトミー」や「内視鏡的粘膜切除術」を行っています。
3.進行した癌に対しては,全身麻酔での腸切除術が必要となりますが,上行結腸癌・S状結腸癌・一部の直腸癌では,カメラを用いた「腹腔鏡(ふくくうきょう)手術」を積極的に行っています。「腹腔鏡手術」は,従来の開腹術に比べて手術創が小さく,疼痛が軽微で,術後の経過も早く,体への負担が小さい手術です。

4.肝転移に対しては積極的に肝切除術を行い,予後の改善を見ています。また,肺転移に対しても適応があれば,呼吸器外科との連携により肺切除を行います。
抗がん剤(化学療法)について
手術後の顕微鏡検査でリンパ節転移を認めた症例を中心に,再発を予防する目的で約半年間抗癌剤を内服することをお勧めしています(術後補助化学療法)。
一方,進行・再発症例にはFOLFOX療法やFOLFIRI療法,XELOX療法などに分子標的治療薬を併用した最新の化学療法を積極的に導入しています。これらの抗癌剤治療では「中心静脈ポート」という薬剤注入用器具の埋め込みが必要となる場合がありますが,当科では年間約150例のポート埋め込み術を行っています。
いずれの場合も外来通院での治療を中心とし,日常生活を送りながら治療出来るようにしています。
実績
| 手術件数 | H19 | H20 | H21 |
| 結腸癌 | 65 | 101 | 97 |
| 直腸癌 | 43 | 28 | 38 |
| 計 | 108 | 129 | 135 |
| 進行度 | 0〜 I 期 | II期 | III 期 | IV期 |
| 5年生存率(%) | 95 | 92 | 65 | 13 |